炭水化物を抜かないダイエット法で痩せることってできますか?
糖質制限ダイエットの流行った数年前から、ダイエッターの間で炭水化物を悪しきものと捉える傾向が強くなっています。
普段から野菜やタンパク質中心の食生活に慣れている人なら、炭水化物を摂取しない暮らしというのは、そんなにストレスが溜まるものではありません。
しかし理想のボディを目指す女性の多くは、ご飯やうどん、パスタ、パンといった炭水化物を大好物とする傾向があるため、これらを抜くことで多大なストレスが溜まってしまう実態があるのです。
今回は、そんな「炭水化物を食べたいけれど、痩せたい」という切実な想いを抱える皆さんと一緒に、炭水化物を抜かずにダイエットをする方法とポイントを整理していきます。
そもそも、炭水化物に健康効果はあるの?
糖質制限ダイエットにおいて完全に悪者と位置づけられる炭水化物には、人間の体を健康に保つ上で欠かせない、いくつかの役割があります。
まずタンパク質や脂質と比べて吸収の早い炭水化物は、運動や勉強中のエネルギーとしても摂取が推奨される存在です。
そのため、脳にとって唯一のエネルギー源となる糖質の摂取を断ってしまうと、脳の働きが鈍くなることで集中力が著しく低下したり、ホルモン分泌異常などの問題が引き起こされる可能性もあると言われています。
また腸内の善玉菌は、糖質を大好物とする傾向がありますので、便秘や腸内環境の乱れに悩まされる方々にも適度な炭水化物の摂取は必要だと言えるかもしれません。
おすすめの炭水化物ありダイエット法1 GI値の低い炭水化物を摂る
炭水化物をきちんと食べて、集中力低下や空腹によるイライラを予防したいと考える女性に最もおすすめなのが、GI値に着目した炭水化物選びをするという方法です。
血糖値の上昇が穏やかな低GI食品を摂取すると、体が糖質や脂質を溜め込みにくくなります。
ちなみに炭水化物の中では、パンやうどん、餅、白米などのGI値がかなり高い傾向があります。
これに対して食物繊維も豊富なライ麦パンや玄米、おかゆといった食材は、GI値が低いことによりダイエッターに適した特徴があるようです。
食品のGI値はネット上にも多くの一覧表が公開されていますので、ダイエット中でも炭水化物などをやめたくなと感じる皆さんは、こうした資料に目を通しながら自分の体質に合う食材をセレクトしていくのも賢い方法となるでしょう。
おすすめの炭水化物ありダイエット法2 食べる順ダイエット
会社の同僚や上司と出掛けるランチタイムは、基本的に炭水化物の入った定食ばかり・・・。
こんな状況に悩む方々におすすめとなるのが、ご飯や麺などの炭水化物をいちばん最後に食べるダイエット法です。
食べる順ダイエットと呼ばれることもあるこの方法では、汁物→サラダなどの食物繊維→肉魚などの炭水化物→炭水化物の順に食事をしていきます。
そうすると、汁物によって胃腸が温められて消化吸収が促進されたり、食物繊維によって急激な血糖値の上昇が抑えられるといったメリットが生まれるそうです。
おすすめの炭水化物ありダイエット法3 時間帯の工夫をしてみる
白ごはんやラーメンなどを1日1回必ず食べたいという人には、夜よりも昼、昼よりも朝といった形で、食べる時間帯を変える方法もおすすめです。
人間の体には、夜の時間帯に食べたものを溜め込みやすくなるメカニズムがあります。
そのため、炭水化物のように糖分が高かったり、脂質の多い肉や揚げ物などを食べる時には、なるべく昼までの時間帯にするのがおすすめとなるのです。
また夜は胃腸に負担のかからない食事をした方が眠りの質も良くなりますので、可能であれば夜ご飯はおかゆなどの軽いメニューをセレクトするのがダイエットに効果的な食事のコツにもつながると言えるでしょう。
おすすめの炭水化物ありダイエット法4 グルテンフリーに着目してみる
美肌や健康面でのメリットの高いグルテンフリーは、プロテニスプレーヤーのジョコビッチなども実践する話題の健康法です。
小麦粉に含まれるグルテンを一切摂らないこの方法では基本的に、小麦粉を原材料とするパンやラーメン、パスタ、クッキー、ケーキなどを避ける形となります。
しかし炭水化物抜きダイエットではないグルテンフリーの場合、ご飯や蕎麦などは普通に食べられるため、ランチタイムは毎日外食になってしまう方々でも比較的実践しやすい特徴があるようです。
炭水化物を抜かないダイエットにメリットはある?
炭水化物を抜かないダイエットにおける最大の魅力は、大好きなものを我慢しすぎることで生じるストレスや、リバウンドを防げることです。
ストイックなダイエットで一気に体重が落ちても、リバウンドによって更に太ってしまっては、せっかくの努力や我慢が無駄になってしまいます。
また何度もダイエットとリバウンドを繰り返すと次第に痩せにくくなるとも言われていますので、無理をせずに継続できるというポイントに着目して、炭水化物を抜かないダイエットにシフトするのもおすすめ度の高い考え方となりそうです。